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上神経幹ブロック

肩の手術鎮痛として

 

最強の鎮痛効果をもたらす斜角筋間アプローチですが

 

今日はこの斜角筋間アプローチの合併症と

 

それを回避する方法についての話です。

 

 

斜角筋間法による腕神経叢ブロックの合併症として

 

最も有名なものは横隔神経麻痺でしょう。

 

横隔神経は前斜角筋の表層を走行するため

 

斜角筋間アプローチによる横隔神経麻痺はほぼ必発といわれています。

 

 

そのため、呼吸状態の悪い患者への施行は

 

たとえ片側であったとしても、熟慮すべきです。

 

 

この横隔神経麻痺を回避する方法は

 

これまでもいろいろと考えられてきました。

 

例えば

 

注入薬液を少なくするとか、

 

中斜角筋内に注入するとか。

 

 

注入薬液量を少なくしても、

 

そもそも注入位置が近いので、これは効果に限りがあるでしょう。

 

中斜角筋内に注入する方法は

 

中斜角筋内で神経に近い側の筋膜すれすれあたりに

 

注入しますが

 

これでもちゃんとブロックとして効いてくれます。

 

 

つい最近、新たな方法で横隔神経麻痺を回避しようとする論文が出たので紹介します。

 

ひとつは Reg Anesth Pain Med

 

ひとつは Br J Anesth

 

です。

 

 

 

どちらもほとんど同じことを言っています。

 

通常の斜角筋間アプローチでは

 

前・中斜角筋の間の「3つ組(C5-C6-C6)」を狙いますが

 

そこから、鎖骨上アプローチ方向へプローブをゆっくりスライドさせていきます。

 

下図左が斜角筋アプローチ。

 

真ん中→右へと、徐々に鎖骨上アプローチに近づいていってます。

 

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ADUT: Anterior Division of Upper Trunk
PDUT: Posterior Division of Upper Trunk
SCN: Suprascapular Nerve

 

C5とC6から形成される上神経幹は

 

やがて、大きく2つに分かれます(ADUTとPDUT)。

 

その間のところ(★印)に5 ml程度の局麻薬を注入することで

 

横隔神経を巻き込むことなしに、肩の鎮痛を得られるようです。

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